さ三浦半島の水族館「油壺マリンパーク」が9月で閉鎖されるそうだ。

マリンパークは大好きでよく行った。
時間に余裕がなくなり、子どもたちが成長し、峠としての行事などでも行かなくなってから10年以上過ぎたが、カワウソがきたというニュースかあってからずーっと行きたい、行かなきゃと思いつつ…であった。
カワウソ大好き。
まだOLやって学校通っていた頃、土曜日の午後新宿の伊勢丹へ行って、追分団子を食べながら、屋上に飼われていたカワウソを見ていた。
たまにえさのドジョウを買って、檻の外から筒状の餌やり口に入れてやったり。
かわいくて面白くて楽しかった。

だいぶ前のことだけど、戸沢山荘で仲間で宴会やった時(集まればいつでも呑んだくれていたが)、その日、新宿の伊勢丹に勤める若い女性が、山案内の人と来ていて、常連たちはうれしくてチヤホヤ。
新宿伊勢丹と聞いて、私は昔の屋上のカワウソのことを話した。
誰も本気にしない。
「そんなことありえない」
とか
「またまた松本さんヘンなこと言って」

わたしの信用がゼロのせいもあるが、みんな今現在の新宿のことしか知らないから無理もない。


ところで三浦のマリンパークは何がよくてたびたび行ったかというと、円筒状の本館の壁一面が水槽で、ぐるぐると魚たちが自由に泳いでいるところ。
マグロもカツオも、えいまでいっしょに泳ぎまわっているのを見ていてあきない。
タカアシガニを初めて見たのもここだった。
抱いていた次女が
「こわいー」
と泣いた。

海がすぐそばなのも良い。

小学5年生だったtaichi君が、どうしても不時着した零戦のジオラマを作りたくて、ホビー担当のsouくんから
「遠足でマリンパークに行くのなら、海の様子、砂地や草地の風景をよーく観察してこいよ!」
と言われて、ノート片手に
「海は…」
「土は…」
などと言いながら、字書くの嫌いなのにメモしていた。
そして、それをもとにジオラマを完成させて、なんとホビー雑誌に載ったのだ。
おとなの年齢に混じって「10歳」がなんと輝いていたことか。
雑誌社のコメントも優しかった。

本当にたくさんの思い出がある。
どうしても横浜駅でシウマイ弁当を買いたくて念願果たした子。
帰りに廻った海辺でお父さんにおみやげだと、弁当箱に砂をたくさん入れて持ち帰った子。
イワトビペンギンが面白くて、そこから動かなかった子。
禁止だよとなっていたのにDS持ってきて
「連れて行かない。家へ帰ってゲームやってろ!」
と怒られて泣いた子。


最後に行ったのは「メガマウスシャークを見に行こう」と題した遠足。
相模湾で取れた珍しい深海魚。
通称メガマウスシャーク。
本当のところ見たかったのはわたし含めての指導者たち。
もちろん剥製だけど…。
子どもたちはどちらかというとオオグソクムシの方が面白かったようだ。

9月の閉館までに行く時間が取れるだろうか。
カワウソに会いたい。

✨今日の一冊
絶滅危惧種のアムールトラの双子、タイガとココアは障害を持って生まれてきました。
そんな2匹にたくさんの愛情を注ぐ動物園の記録です。