このところR君が算数の宿題プリントで苦戦している。
というな、「なんでこうなるの?」みたいなまちがいがある。
彼にとっては、算数=(計算式のある)計算だとは気がついていた。
熱心な両親の入学前家庭学習のおかげで。
だから文章問題は、よく読まないし、意味(問い)を理解しにくかった。
文章を読まないで、文中のキーワードのみを見つけ出し、「これたしざん」「これはひきざん」とやっていた時期もある。
文(文字のつながりが言葉)を読むことに拒否感があるんじゃない?と思うほどだった。
"今時の"算数は、ただ「たす」「ひく」をやってるわけでなく、数の概念や、数字の意味などをやってくれるから、先に数式と計算だけをたたき込まれると、学習が進んだ時に混乱することがある。
今R君は混乱期に入っていると感じる。
その魔法を解くために、時間も労力もかかる。
図を書いたり、繰り返し手を変え品を変えの説明をしたり。
あたりまえのことをどう話したら?と悩むことも多い。
理解力の問題じゃなくて、思い込みの強さが邪魔してるのだが…家でヘンな思い込みをさせないでほしい。
家で先行して学習指導をするよりも、今現在やっていることを繰り返し定着させる方が大切だし、習得の効果も大きいと思うのだけど…。
本人だって余計な苦労をしていると思う。
「質疑応答」を繰り返しているうちに、なんとなく叱られているような気分になるらしく、声も小さく、言葉もはっきりしなくなってくるのも困ってるが、分かった時のパッと広がる笑顔が可愛くてついつい熱が入る。
放課後等デイサービスは、学習塾ではないのだから、ふみこんだ学習指導の必要はないのだろうとは思う。
でも、マンツーマンで対応できる強みがあるし、小さなことにも気付きやすいし、やれることはやってあげたい。
年齢、学年、クラスに関係なく、その人に必要なことをその人に合ったやり方で。
せっかく「濃いお付き合い」ができるのだから。
今年初カワセミ!!
半分凍った川の上50㎝ぐらいを、るり色の羽を広げ、矢のように飛んでいって、巣があるのではないか?と私が思っている橋の下へもぐりこんだ。
朝カワセミが見れたらいいことがある、と勝手に決めていて、うれしかったり、がっかりしたり。
運よく往復するのを見た時にはヤッタネ!の気分。
自分が何かをやったわけじゃなくても、うれしくなる。
昼間、陽当たりの良い所の氷が解けたら、そのせまいエリアに小魚が大騒ぎしていた。
なんとなく、
「みんながんばってるんだなー」
なんて素直な気持ちになった。
都市開発された中の汚れた川なのに、けっこうおもしろいのだ。
ようやく休みになった。
昨29日は、車いすのQ君と見学者の予定があったのだが、Q君のお母さんが休みをとれることになったとキャンセル。
見学者のみとなった。
ホッ。
来年4月小学校入学の、学区内男児。
ということは家も近い。
このあたりの児童たちは皆この学区だから、仮に利用するとしても、徒歩で通所できる。
この1年、本当に忙しかった。
新年を迎えるとか、今年もあと2日とか、いろいろ言われているが、私にとっては、年末も年始も、まったく心にひっかからない。
「昨日に続く今日」であり、「行く刻の流れは絶えずして、しかも元の場所にあらず」という感じ。
コロナ感染症に思いっきり振り回された1年だった。
そして、これは確実にこの先も続く。
それでも「やれることはやろう!!」精神で、子どもたちに「つまらない」「残念な」気持ちは持たせなかった…と自負している。
それなりに皆成長の姿を見せてくれたし、何といってもB君の就職が決まるという超一級のできごとは、私たちの大きな喜びであり、はげまされもした。
この「園長の与太話」は、心ならずも途中で切れてしまったけれど、トシと共に、体力が追い付かなくなったせいで、気力を支え切れていないから。
でも今年4月に、突然天に召されてしまった親友中の親友が、振込用紙の通信欄に、
「もっと子どもたちの様子を発信して!!」
と書いてくれたのを気力の栄養剤としてやっていきたい。
そのつもり・・・です。
今年は学校の夏休みが2週間しかない。
とんだことだ。
8月1日から8月16日まで。
大丈夫なのかなあ?
いろいろなことが中止、自粛になり、子どもはプールの授業もない。
だいぶ迷ったけれど、峠は夏のキャンプは、なんとかして実施しょうということになった。
いつも通りとはいかない。
でも、どんぐり山荘さんも協力すると言ってくれているし、公募はしないで「仲間うち」で人数をしぼり、のんびり、ゆっくりやりたいと決意した。
いつもみんなに言ってるように、ひとりひとりが守ることを、きちんと守り、注意するべきことを怠らずに実施すれば、いい夏の思い出になる。
ゆっくり出発して、のんびり遊び、みんなで外料理。
そして夏のキャンプの目玉、中学生以上は指導員の宴会にまぜてもらえる。
年長の者にとっては、なんと言ってもこれは一番の楽しみ。
去年は、E君がうれしくて、楽しくてサイダーで”二日酔い”だった。
ちょっとだけ、「おとな扱い」してもらうのが、ことのほかうれしいらしい。
今年もやるよ!
6月はじめに、学校再開が残念な気が……などと余裕ありそうなことをホザいていたが、甘かった。
忙しさ倍増、時間が足りない。
私的時間ゼロ状態。
第2教室に集結してヤッてきたが、清掃、消毒、あれこれ。
清掃はともかくとして、おもちゃのひとつひとつまで消毒となると、大きめのつみ木はともかくとして、今年1年生のRくんが愛して止まない、ポケモンの体長5~6センチほどの大量のフィギュアとか、小さめのブロックなどには困った。
そして、学校が変則的な部分もあり、みんな落ち着かない。
おまけに梅雨のままだ。
外出も(外遊び)ままならない。
まだまだおまけに買い物に行く時間がとれなくて、貧しい食卓になる日や、昼食の食べ忘れも多い。
なんとか時間の組み立てを考えなきゃと、煮詰まる寸前──みたいだ。